中小企業共通EDI標準(ver.4)の策定・公開

2023年10月から始まる「適格請求書等保存方式」(いわゆるインボイス制度)に対応すべく、今般、中小企業共通EDI標準の改定を行いました。
この度のバージョンアップ(ver.4)の要点は以下の通りです。
1.インボイス制度への対応の要点
- (1)適格請求書等保存方式(インボイス制度)に対応
- インボイス制度の「法的必須」要件の組込み
- 国税庁Q&Aの記載内容にも対応
- (2)日本の商習慣に対応する民民取引インボイス仕様
- すべての電子インボイスの業界を超えた民民連携を目指す
- (3)多様なユーザーニーズ対応の複数インボイス仕様
- ニーズ区分1:小規模企業ニーズ対応の簡易インボイス
- ニーズ区分2:JP-PINT対応も考慮した汎用型インボイス
- ニーズ区分3:大企業の高度なニーズに対応するハイスペックインボイス
- (4)既存業務アプリへの対応
- 大きな改造なしでインボイス制度に対応する「共通コア」インボイス仕様を提供
→CSVで民民インボイス連携の実現が目標
- 大きな改造なしでインボイス制度に対応する「共通コア」インボイス仕様を提供
- (5)XML添付PDFインボイス仕様の策定
2.標準ver.4全体の改定ポイント
- (1)「共通コア」仕様と「業界固有」仕様の構造化
- →業界固有仕様を識別して組み合わせ利用できる構成。 業界を超えたデータ連携への対応の容易化
- →「データ連携基盤」への対応を考慮
- (2)コード表の国際標準への対応
- →各業界固有コード表のマッピングによる連携
- →「データ連携基盤」とJP-PINTコード表への対応を考慮
- (3)数量の定義と運用の拡張
- →業界ごとに異なる数量運用手順に対応
- →数えられる品目(定貫品目)と数えられない品目(不定貫品目)を扱えるように拡張
- (4)XMLバインディング要件の標準仕様書への組込み
- →業務アプリと共通EDIプロバイダ間XML連携仕様の明文化
- →XML組込PDFフォーマットへの対応
3.中小企業共通EDI標準ver.4の公開文書
中小企業共通EDI標準ver.4は次の文書より構成されます。
- (1)中小企業共通EDI標準仕様書(本文)
- ①中小企業共通EDI標準仕様書(本文)ver.4
- ②共通EDIインボイス仕様編(本文)ver.4
- ③共通EDI標準仕様書<付表1>相互連携性情報項目表ver.4
- ④共通EDI標準仕様書<付表2>メッセージ辞書・BIE表ver.4
- ⑤共通EDI標準仕様書<付表3>マッピング表ver.4
- ⑥共通EDI標準仕様書<付表4>識別コード定義表ver.4
- ⑦<付属書>XML実装ガイドラインver.4
- ⑧<付属書>PDFフォーマット仕様書_r1
- (2)中小企業共通EDIガイドブック
- ⑨中小企業共通EDIガイドブックver.4
- ⑩共通EDIガイドブック<付属書>メッセージ辞書解説ver.4